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サックスの生まれ故郷に行ってきた。 [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

ベルギー暮らしも残りあとわずか...
「まだ知らないベルギーを見ておきたい!」、南部の街ディナンへ行ってきました。
ここは、ベルギーが誇る(200フラン札紙幣の顔にもなりました)サックスさんの地。

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そう、あのサクソフォンを発明したのは、ベルギー人のサックスさんだったのです。

ということで、いたるところに、サックスさんが発明したサックスのオブジェが。

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ディナンは、ムーズ川が流れる中世の趣を残す美しい街でした。

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この断崖も川が作ったのでしょう。
ダイナミックな切り通しを通り街中へと入ります。
車の幅もギリギリで、ちょっと興奮しました。

サクソフォンを発明したアドルフ・サクソフォンさんは、
この街の楽器職人のもとに生まれました。

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サックスさんの生家は今は小さな博物館になっています。
入場無料、毎日午前9時〜午後7時まで開館。

1846年3月21日に特許を出願した際のデザインの写しとオリジナルのサクソフォン。
ヘタなりに吹いていた者として巡礼気分でした。

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「弦楽器のような音色を持った楽器を作りたい。
弦楽器よりも、もっとパワーと激しさを備えたものを。」

と、入口前のプレートに彼の言葉が書かれていました。

皮肉なことに、このサックスの特許を巡って、長年にわたり訴訟問題で悩まされたとか。
しかも二度も破産したとは。。。なんだかあまりに気の毒です。

その前の通りは、彼にちなんでサックス通り。

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ちなみにサックス通り1番地は、
ベルギー王室御用達のショコラティエ「ノイハウス」でした。

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その向かいには、この街生まれのベルギービールのLeffe(レッフェ)カフェ。
「ルビー」という甘い種類を頂きました。ごくごく飲めて危険なお味。

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もうひとつの名物は、
小麦粉とはちみつだけで作る堅焼きビスケット「クック・ドゥ・ディナン」。
お店のマダムに「本当に硬いから、かじらずになめてね!」と何度も注意されました。
はい、気をつけます。
って本当に硬かったー!

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断崖に建てられた城砦「シタデル」からの眺め。
第一次世界大戦中、激戦地となったこの街は、多くの市民が犠牲になったとか。

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戦争博物館で当時の悲しい出来事を知り、胸が痛みました。

新しい街に行くたびに、
まだまだ知らなかった人たちの暮らしがあり、歴史があるんだなと肌で感じます。

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そのわきの児童公園の中に、戦闘機。
その隣に戦没者の共同墓地。

平和を願う気持ちは世界共通です。

幾多の悲しい歴史も見てきた街のシンボル、ノートルダム教会。
そのステンドグラスに息を飲みました。

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そして、今夜もにぎやかにご案内中です。

高田純次のセカイぷらぷら

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今週は、わが町ゲントのシンボルをご紹介します。
ゼーゼー息切らせていますが、絶景へをご案内致します。

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BS12「高田純次のセカイぷらぷら」
毎週日曜よる9時ー(随時再放送)

前回の放送で高田純次さんから
番組は3月いっぱいで終了しますというお知らせもありました。
前身番組「アジアぷらぷら」からナレーションを担当させていただいてきて、
私自身もこれまで世界中に連れて行ってもらった気分です。

私のレポートも残すところ、あと数回…。
どうぞお願いいたします!


英語で読む村上春樹

話題の新刊、買いました?

こちら、引き続き読んでいるのは「バースディ・ガール」。

ある女性が二十歳の誕生日に体験した不思議な出来事。
いつもの六本木のイタリア料理店にてアルバイトをしていましたが、
フロアマネージャーが急に体調を崩し、
彼女は、オーナーの部屋へ夕食を運ぶことになります。

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ムラカミ作品といえば…お馴染みの小道具、「エレベーター」が出てきましたね。

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(友人のアパートで見つけた年季モノのボタン。「LIFT」にヨーロッパを感じます)

ストリーミングでも聞けます。お好きな時間に何度でもどうぞ。



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