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ナンダカンダで、この世は友情 -キスリング展に行ってきた-

仕事の合間に「よっしゃ! 1時間だけ!」と
東京都庭園美術館で開催中の「キスリング展」に行ってきました。

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芸術とファッションの世界的中心だった花の都パリ。
時は、1920年代から30年代。

今回、何が一番にグッと来たかって、キスリングの人情派っぷりです。

ポーランド生まれ、美術学校を卒業して、
画家を目指し花の都パリに出てきた19歳のキスリング。

芸術家たちの街、モンマルトルやモンパルナスで、
ピカソ、ジョルジュ・ブラック、モディリアーニなど、
多くの芸術家と知り合います。

夢を抱き、大都会に出てきて始めた一人暮らし。
「ねえねえ、君はどんなモチーフが好き?ボクはね…!」
と、同じ志の仲間たちと、大いに夢を語り合い、刺激し合ったのでしょう。

解説には、「〇〇と友情を築いた」「二人は深い友情を結んだ」
などという友情にまつわる記述がやたら多くて、
そのお人柄というか、「友こそ宝物じゃ!」という生き方がにじみ出ていました。

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当時のパリでは、画家、詩人など、バックグラウンドの異なる芸術家たちが、
お互いのアトリエを行き来しながら、
同じカフェや居酒屋で顔を合わせながら、ワイワイそれぞれ楽しくやっていたみたい。

「孤高の天才」スタイルよりも、何かと健全かも。

自分にはないスタイルの友人たちが新しい風穴を開けてくれそうだし、
色々一人でこじらせて苦しくなったり、燃え尽きたりしないだろうし、
純粋にやっぱり楽しい人生だろうなあ。

あの頃のパリは「洗濯船」しかり、
みんなが同じ場所、同じコミュニティでワイワイ楽しくやってたんだなあ。

そうそう、フジタこと藤田嗣治も、
「お前、同じおかっぱ頭だな!」と盛り上がったかどうかはさておき、
親交を深めていったそうです。

特にモディリアーニとは仲良しで、アトリエや画材をシェアしたり、
彼に先立たれた時は、その葬儀の全費用を負担したとか。

他にも、第二次世界大戦中にアメリカに亡命した間は、
自分のアトリエを、フランスの芸術家の救援センターにしたり、
自分の死後は、南仏の自宅を友人たちに開放してくれと妻に頼むなど、

本当にどこまでも友人思いの人情派。

ああ、作品について語るよりも、
「やっぱり世の中、人のつながり、人情だよね」って話ばかりになってしまいました。

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旧朝香宮邸である館内は、階段もこんな美しい。

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それぞれのお部屋についてや、
内装に関わった人たちのストーリーは、
公式サイト内の「美術館について」が読み物としても興味深いエピソードだらけでした。

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フランス滞在経験もある朝香宮ご夫妻。
当時フランスは、アール・デコの全盛期で、その様式美に魅せられたお二人は、
自邸の建設にあたり、フランス人芸術家アンリ・ラパンに依頼したとか。

様々な種類の大理石。
嵌めこみ金物はブロンズの銀イブシ仕上げ。
パターン化された花模様。
大理石製マントルピース…などなど。

フランスの黄金時代にタイムスリップ。
「これぞアール・デコの粋!」というような華やかな空間でした。


7月7日まで、開催です。この週末がラストチャンス!

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お庭も、気持ち良い梅雨の晴れ間。
爽やかな初夏の緑を堪能しました。

子供達がバーっと走り、転げ回って楽しそう。
赤ちゃん連れにも最高の場所ですね。



【ご応募、締め切り迫っています】


「AERA English」主催
子どもの英語教育をテーマにした講演会に登壇します。

いよいよ来年度、小学校三年生からの英語の授業が必修化します。
英語教育が今後どのように変わっていくのか。

文部科学省の小野賢志さん(写真)のお話も個人的に楽しみにしつつ、
私は、やわらかいお話担当(と勝手に思っております)として、
英語を出発点とした、人生を楽しくするコミュニケーションのお話を。

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主催 AERA English 「子どもの英語教育にどう向き合うか ~小学3年生からの英語必修化で変わる未来~」

7/20(土)13:30

■講演1「育てよう!!AI時代を「生きる力」~
「考え、伝え合う」英語教育を目指して~」
文部科学省 初等中等教育局 情報教育・外国語教育課 外国語教育推進室長
小野 賢志 さん

■講演2「心のバリアのはずし方 ~英語が開くコミュニケーションの扉~」
ラジオパーソナリティー、ナレーター 秀島 史香 さん

■講演3 ※演題調整中
玉川学園 小学部 部長 後藤 健 さん


■協賛企業プレゼンテーション①
小学生向けの世界基準の英語力証明テスト「TOEFL Primary[レジスタードトレードマーク]」について
グローバル・コミュニケーション&テスティング

■協賛企業プレゼンテーション②
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