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世田谷発、メキシコ行き

夏はカーッと暑くなった方が、
キンキンに冷えた白ワインもスイカもお蕎麦もおいしいってもんです。

でも、冷やし過ぎは身体に悪いし、
「暑いときこそ熱いお茶を飲むのじゃー!!」と
血沸き肉躍るメキシコ絵画の灼熱の世界へ飛び込んできました。

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用賀駅から徒歩17分。
砧公園、木漏れ日の下、マダムがお行儀の良いワンちゃんとそぞろ歩くセレブ風景を横目で見つつ
フゥフゥ大粒の汗をかきながら世田谷美術館にたどり着く。

お目当ては、「つながった眉毛」と言えば、「あぁ!!」と伝わるフリーダ・カーロ。
自画像があまりにも有名だけど、実際どんな人だったのか不勉強なワタクシ。
今更ながら、映画「フリーダ」を借りてきて、「ふむふむ!!さすが!!やるねぇ!!」とその人生を予習。
なんてドラマチックな!!

言うなれば、美貌と感性と本能で勝負する一点突破タイプ?
浮気性の旦那さまに激しくキレ、耐え忍びながら、時に自身も恋に身を焦がし、描く!!描く!!描くっ!!!!
とてもじゃないけど、こんな濃い生き方、一日でも真似できない(そりゃそうだ)。

フリーダの作品は日本初公開の一点のみですが、
会場に入るといきなり真正面にドーンと待ち構えていて、
不意をつかれて1ラウンド目で早くもヨロヨロ。

さらに歩を進めれば、メキシコを代表する作家たちのたたみ掛けるような猛ラッシュ。
さすが革命の国。
「なんとしてもこの国を変えてやるぜ!!」という人々のエネルギーで、最後はTKO状態。

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映画に出てきた登場人物の作品も展示されていて、
「あぁ、あの人がこんな絵を描いたのか…」と、
前夜に見た映画と目の前の現実が混じり合うような不思議な感覚でした。

女性にモテまくりだったというフリーダの夫、ディエゴ・リベラさん。
ヌードモデルを甘い言葉で口説くのですが、そのセリフが
「君をトルティーヤでくるんで食べてしまいたい」って…(けどキライじゃない)。
VIVA LA メキシカン食文化。

そんなわけで、すっかりお腹もメキシコモードに。
市販のミックスのチカラを借りながら、そのトルティーヤを作ってみました。
くるんで食べたのは、きわめて健全、アボガドのディップと野菜とチキン。
映画のような展開にはなりませんでした。当たり前か。

mexico!!.jpg

7月も今日でおしまい。いよいよ8月、夏本番。
油断していると毎年あっという間に終わってしまうので、しっかり食べて楽しもう。
このところ弱気モードだったので、ガッツ入れてもらった気分です。

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それまでは気にもとめてなかったけど、
よく見ると、我が家の洗面所にもフリーダを発見。

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…顔のまわりのフリフリだけじゃん!!
でも、のんきな表情にホッとなごむのです。

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