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やっぱりみんな海が好き「印象派への旅 海運王の夢」

収録の合間に滑り込みセーフしてきました。


入っていきなりの生ゴッホの作品(写真↑)に「おお!」と嬉しいサプライズ。

若くして家業の海運業を手伝い始めた後、
船舶の売買で大成功をおさめ「海運王」と呼ばれたウィリアム・バレル。

少年の頃から美術に関心を持っていた彼は、
その後、画商アレクサンダー・リードを通して絵画を収集。
世界屈指のコレクションを誇るようになります。

セザンヌ、ルノワール、ドガ、コロー、シスレーと、
西洋絵画のオールスターズが一同に集まったその濃厚な空間にもクラクラしますが、
今回何が一番嬉しかったかって、私が大好きなブーダンの作品が数点来ているんです!

大空や雲を描き続け、「空の王者」と呼ばれたウジェーヌ・ブーダン。

最後の写真撮影可能コーナーにも、その作品が展示されていました。嬉しい。

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「トゥルーヴィルの海岸の皇后ウジェニー」 ウジェーヌ・ブーダン

19世紀半ばには、健康増進のために、海水浴が推奨されていて、
パリからほど近いトゥルーヴィルは保養地として人気を博し、
「浜辺の女王」と呼ばれたそうです。

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白いドレスを着ているのは
「ナポレオン三世の妃であるウジェニーと思われる」とか。
ワンコもはしゃいでる!

後ろに描かれているのは、浜辺で「ウェーイ!」盛り上がる中流階級の人たち。

いつの時代も、どんな人たちでも、やっぱりみんな海が好きってことですね。


そうそう、展覧会の監修者である宮澤政男さんのお言葉によれば、

「緊張の連続の仕事、あるいは働きずくめの人生が反動として、
バレルのコレクションの方向性(落ち着いた雰囲気の保守的な作品)にも反映された。」
とのこと。

そうなのです。
ワタクシ、週の後半、ちょっとお疲れ気味だったのか、
美しい花や、動物たち、水風景など、
ただただ眺めているだけで、なんだかものすごく癒されたのでありました…。

いつの時代、みんな色々あるけど、こんなほっとする時間が大事だなぁ。

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「ドーヴィル、波止場」ウジェーヌ・ブーダン

簡易に持ち運びできる大きさのカンヴァスや板を持って出かけ、
自然に向き合いながら作品を描いたブーダン。
身軽だからこそ、いろんな意味で柔軟になるものでしょうね。

帆船はロマンがあるなぁ。
クリアファイルも購入。私も持ち運ぼうっと。

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美術館「バレル・コレクション」が
現在(2020年まで)改装中ということで、
英国でしか見ることができなかった作品を気軽に渋谷で楽しむチャンス。

6月30日まで。
気になる方は、ぜひ。


【雑誌掲載】

現在発売中「クロワッサン」創刊1000号にて「買ってよかったもの」をご紹介しました。



創刊42年、10000号ってその歩みもすごい。
この時の流れでの家電の進化も、私たちの暮らしぶりも変わりましたねぇ。


【今日の一皿】


こんな洒落たもの、昭和の頃の茅ヶ崎にはなかった(ような気がする)


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