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言葉に酔う、詩に思う

松本隆 作詞活動40周年記念 風街ガラ・コンサート@Bunkamuraオーチャードホール。
歌謡曲、ロック、クラシック、ミュージカル、シャンソンまで、
ジャンルを横断して、松本隆さんの歌詞を歌う祝祭です。

司会をしながら、記憶の波が押しては返すというか、ココロの琴線がずっと鳴りっぱなし。

「木綿のハンカチーフ」は父のお気に入りドライブソングとして聞いていた幼少時代。
「卒業」はベストテンにかじりついていた小学生。
「風の谷のナウシカ」は胸が苦しくなるほどジブリが大好きだった中学時代。

今、自分が何歳なのか、どこにいるのか、分からなくなる。
時空のエアポケットにすっぽり入ってしまったような、不思議な感覚。

松本さんが紡ぐ言葉の世界、詩の世界は、
40年の間、こうやって人の心にすっと入り、
ドキドキさせたり、ホロリとさせたり、してきたのですね。

自分も歳を重ねることで、新たに見えてくる言葉の魅力を知りました。
こうなったらあの頃大好きだった曲を全部聞き直して、
ワクワクしながら再発見していきたい。

コンサートの最後、一列に並んだアーティスト全員が
自然発生的に手をつなぎ、ぺこりとお辞儀となったのですが、
ジャンルも世代も超えた22人が、一本の糸でしっかりつながった瞬間。

松本さんご本人はいつも、シャイで、ひかえめで、物静か。
何度も何度も、感謝の言葉を口にされていて、
それは、繊細でやさしい詩のようでした。

松本隆さん.jpg

松本さんとは、以前、こんな対談をやらせていただきました。

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