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名画が生まれた現場、茅ケ崎館

それは、背筋が伸びる気持ちの良い空間でした。

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お盆休み、実家の茅ケ崎に帰った際に、思い切って茅ケ崎館に初めて宿泊してきました。

いま猛烈に大人の旅しているなーとジワジワ嬉しさがこみ上げてくる一泊二日。

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古くは小津安二郎 監督の常宿として、
近年では、是枝裕和 監督、西川美和 監督も脚本を書くために利用されるという名旅館。

地元だと意外とわざわざ宿泊する機会がなくて。
このたび念願叶いました!

応接室には、小津監督にゆかりのある品々が。

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今年で創業120周年。
すべてにおいて歴史を感じる造りを感じます。

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ですが、緊張することなくホッと安心できる空気感。
なんだろう、この「おばあちゃんちに帰ってきたような…」感。

80歳を超える女将さん、
樹木希林さんが大好き!という中居さん
5代目館主の森 浩章さん(茅ケ崎映画祭実行委員長さん)も、
皆さまも本当にあったかくて。色々なお話が伺えました。

玄関には、日本に現存する最古のサーフボードが。

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2代目館主がハワイから買い付けてきたものだそうで、
「重いんですよー大人3人がかりで運ばないと持ち上がらないんですよねぇ…!」と女将。

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監督たちもポリポリ食べたのかと思うと、
お漬物って食の文化遺産ですよね。
品良く美味しかったです。

翌朝、
茅ヶ崎海岸への散歩を日課としていた監督を思いながら、
私も海へと続く道を歩いてみました。

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が、風が強すぎて帽子が飛ばされそうになり、思わずおにぎりポーズになった瞬間。

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この宿に特別な思いをお持ちの樹木希林さん、
奇しくも遺作となったドイツ映画「命みじかし恋せよ乙女」では、
茅ケ崎館の女将を演じられています。

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ものづくりにかける素敵な人々の思いを感じる、忘れられない体験となりました。


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