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ベルギーで誕生日 [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

こちら7時間遅れのベルギーでは、そろそろ1日が終わろうとしています。

おかげさまで、無事に41回目の誕生日を迎えました。
沢山のバースデーメッセージを頂き、ありがとうございました。

ちなみに、10月9日はトラックの日でもあります(全日本トラック協会さん制定)。

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ご近所ベルギーママ達が家族ぐるみでおいしいパンケーキをご馳走してくれました。
「一緒に食べよう!おめでとう[バースデー]」って、その気持ちがうれしい。

彼女たちのように、「あるべき」や「いわゆる」にこだわらず、
どんどん自由に考えられるようになりたいなぁ。

ちなみにトッピングも、お砂糖、ヌテラ、ジャム、アイスと、
これまたなんでもアリの自由気ままな感じでした。
こども達は30センチはある巨大なパンケーキを相手に大興奮。

そして、大人はビール。
「ガールズビアなんて言われてるけど、美味しいのよ!」と、
さくらんぼのビールをススメてくれました。
確かに、Lekker!! (おいしい!!)

「あ、でも、気をつけて!」

え?

「It's a bit dangerous, because you can drink on and on...」
(どんどん飲めるからちょっと危険なのよねぇ!)

だって。

…たしかに(笑)。

ということで、パンケーキを食べて、いっぱいおしゃべりして(話題はいつも育児&仕事)
別れ際、家族みんなでハグしてほっぺにチューして、ほろ酔いで歩いて帰りました。

こういう何気ないけど、一緒にたくさん笑った時間こそ、何よりのプレゼントです。
人の出会いに恵まれているなぁ。
ありがたや。

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帰り道。いい夕焼けでした。

FM802同期の友人、浜平恭子さん、武村貴世子さんが
それぞれ送ってくれたバースデーメッセージにも書いてくれましたが、
ラジオDJとしてデビューして19周年を迎えました。
わ、来年は20周年イヤーですか!

改めて振り返ってみると、
大好きな仕事を続けられていることがいかにありがたいか…しみじみ。

聞いてくださる皆さん、見てくださる皆さん、読んでくださる皆さんあってこそ。

心から、ありがとうございます。

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「いくつになっても、何事も、初めはドキドキするのは当たり前!」
「滑っても転んでも、とりあえず全ての経験は財産じゃー!」と、
なにかとすぐに及び腰になる自分に言い聞かせながら、
これからも、新しいことにおっかなびっくり挑戦していけたらと思います。

引き続き、応援よろしくお願いします。



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ユーロスターでロンドンへ日帰り出張してきた [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

国境の長いトンネルを抜けると…英国であった!

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初めてのユーロスター、久しぶりのロンドン。
NHKロンドンにてナレーション収録のため、日帰り出張してきました。

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ブリュッセル南駅からロンドンまで、2時間ちょっと。
自宅からスタジオまで3時間ちょっと。(でも、時差で一時間お得!)
毎度のことながら、頼れるグーグル先生による道案内はこんな感じ。

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平日の朝はやはりビジネスマンだらけで車内は満席でした。
小ぶりのスーツケースを持っている人もいれば、
普通のアタッシュケースひとつと身軽な人も。
新幹線通勤感覚なのでしょうか。。。

二等車でも、シートはふかふかで大きめ。
ヘッドレストが両側にしっかりあって、いびきをかく熟睡おじさんも。

ちなみに、私の隣の席には、美術品の修復の仕事をしているドイツ系の美女。
ロンドンにはよく行くらしく、「私もブリュッセルから日帰り出張なのよ〜」と。
「ベルギーでランチでもしよ!」と約束して、セントパンクラス駅で別れました。

さて、乗り換えたのは、世界最古の地下鉄、チューブ。
今更ですが、まじまじと見てみると、チューブを切ったような、丸いトンネルなんだなー。
「マインド・ザ・ギャップ(スキマにご注意!)」のカチッとした英語のアナウンスが
「ああ、イギリスに来たんだなぁ…」と思います。

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現金でいちいち買うのも面倒だし、料金もお得なので、
交通系ICカード、通称「オイスターカード」も買いました。

ううむ、なぜオイスターなのでしょう?
まあ、東京に来た外国人観光客のみなさんも「なぜスイカ?」と思うかもしれませんね。

なにはともあれ、スタジオ到着。
イギリス人のエンジニアさんのクイーンズイングリッシュに聴き惚れつつ、

「Are you happy?」

という質問は、「あなたは幸せですか?」と聞いてるんじゃなくて(当たり前か)、
「これで満足ですか?問題ない?」というニュアンスなんだねぇ…と、勉強しつつ、
無事に収録終了。

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トンボ返りなので、数時間後の帰りの時間を気にながらも
「よっしゃ、ランチ!」と繰り出したのでした。

長くなりそうなので、また次回につづく…。


【英語で読む村上春樹】

NHKラジオ「英語で読む村上春樹」

読んでいるのは、1985年に発表された短編「パン屋再襲撃」。

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過去のパン襲撃による「呪い」を解くために、
主人公とその妻が、ついにマクドナルドの店内に突撃しました。

10月9日(日)よる11時ー
10月15日(土)ひる12時10分ー (再放送)

「ビックマックを三十個、テイクアウトで」と妻は言った。

10月号の表紙も…?

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さて、この時期になると、気になるのが村上春樹さんとノーベル文学賞。

今回の出張で見かけたイギリスのブックメーカー「Ladbrokes」でも上位です。
ベルギーのわが街にもあって、ほぼ毎日その前を通っていますが、
いつもひっそりしているので未入店。どんなシステムになっているんだろ?

サイトをチェックしてみると、10月7日の現在では、
ケニアのグギ・ワ・ジオンゴさんが1位のようです。

ノーベル賞に限らず、文学賞に関してはいろいろ賛否両論ありますが、
「読んでみようかな?」と思うひとつのきっかけになりますよね。

受賞してもしなくても、
これからも、より多くの日本文学が世界の人たちに愛されますように。

もちろん言うまでもなく、
村上春樹はベルギーの書店でも、ムラカミ棚があるほど、人気です。

そうそう、プラハの書店でもそうでした。
ついつい旅先の本屋さんでチェックしてしまうクセが…笑


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ロシアのおばあちゃんをお寿司でおもてなし [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

幼稚園のママ友が子連れでランチに来ることになりました。

子どもたちの好物だし、「ま、ピザでいっか!」と気楽に考えていたら、
彼女から
「サンクトペテルグルグの実家からママが遊びに来てるから、一緒に来て良い?」とメール。

「もっちろん!」と返事したものの、
「どうしよ、ロシアのおばあちゃんが遠路はるばるやってくる!」
「最大限のおもてなしをせねば!」と、焦ります。

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こんな時は、お寿司!
材料はすべて地元のスーパーのエスニックフードコーナーに揃っていたはず。
つくづくお寿司って、すでにワールドフードですねぇ。
お寿司屋さんも、わが街に5、6軒あったような。(シェフは全員こちらの人っぽい)

スモークサーモン、カニカマ(SURIMI)、海苔、寿司酢、イタリア産こしひかり…
材料は100%、近所のスーパーにて調達。
ふー、なんとか、形になりました。

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子どもたち&友人はもちろん、
おばあちゃまもナイフとフォークでもりもり食べてくれました。
リアル「スパシーバ(ロシア語でありがとう)」が聞けて、嬉しかった。


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最近カメラが大好きなムスメがはりきって撮影。視点低めですがご容赦を。

ちなみに。
翌日彼女と幼稚園で会ったら、
「昨日はママも喜んでいたわー!」と、うれしい言葉のあとに、
「フミカってやっぱりお辞儀の国の人ね!」。

へ?

自分では全然気づかなかったのですが、やっぱり何度もお辞儀をしていたみたい。
友人のお母様だし、英語がひと言も通じないし、はるばるロシアからのお客様だし。
気分はずっと、「いやー、娘さんにはホントにいつもお世話になっていますっ!」と。

日本のこころと習慣って、しっかり染み込んでるものですね。
ま、でもそれも悪くないか。
むしろ、これからも胸を張って(?)お辞儀しまくることにします。


【最終週です】

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名古屋で行った公開収録の模様を。
ゲストは、名古屋グランパスの矢野貴章選手と扇原貴宏選手。

J-WAVE 81.3 (関東)
月-金 よる9時50分-10時

fm802 (関西)
月-金 よる8時48分-8時58分

ZIP-FM 77.8 (東海) 
月-木 よる8時50分-9時
金   よる7時50分-8時



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「魔女の宅急便」パン屋さんの「なじみ」になるまで [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

「いきつけのお店」って憧れませんか?

カウンターに座ると、顔なじみの店主さんが何も言わずに、
スッと「いつもの」を出してくれる…ってアレです。

かっこいいバーでも、近所のラーメン屋さんでも、行きつけが欲しいなぁ…
いつかどこかで常連さんになりたいなぁ…と、ずっとぼんやり憧れていましたが、
ベルギーの地であっさりその願いが叶いました。

地元の人に愛される近所の小さなパン屋さん。

初めて入った時は、「わ、魔女の宅急便のパン屋さん!」と、その可愛さに胸躍りました。

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「こんなお店、毎日通いたい!」という気持ちと、
取材での「パンは生鮮食品です!」というパン屋さんの言葉を思い出したのと、
「そういやムスメのお弁当用のパンも必要だし…」と、
なんだかんだで3日連続で通いました。

買ったのは、お弁当用のコッペパンと、大好物のレーズン入りスコーン。
外はさっくり、レーズンぎっしり、中はしっとりと、絶妙なおいしさなのです。

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3日目にして「あらま!おはよう!」と顔を覚えてもらい、
4日目にして、「今日もスコーンと、コッペパンね?」と、
自分のお気に入りを覚えてもらいました!

なんとも、じんわり、嬉しい。。。
ああ、これだ。これに憧れていたのですよ。

意識したのは、2つだけ。

ひとつ目は。
何はともあれ、笑顔でご挨拶。
こちらがブスッと無表情では、相手も最低限の接触しか持とうとしません。
そりゃ当然といえば当然ですよね。
笑顔の「ハロー!」これがなにより大事。
「わたし、あなたに開いてますよ!」と最初にして大切なサインになります。


そして、ふたつ目は。
ただ黙って買うんじゃなくて、
「好きなんです!」と、言葉にして相手に伝えること。

もちろん、相手の置かれている状況をしっかり観察、推しはかること。
ドタバタ忙しいときは、気持ちの押しつけになっちゃう時もありますからね。

私は、こんなことを言ってました。

「昨日買ったスコーン、美味しかったです〜」
「コレ、ムスメが大好きで一口もくれなかったんですよ…(苦笑)」
「おはようございます。また来ちゃいました!」

など、一言ちょっと付け加えるだけ。

「売る人&買う人」というよりも、
「あなたのこと、好きなんです」ぐらいの感覚に近いと思います。

お辞儀やマニュアル的「いらっしゃいませ」も、
ましてや「お客さまは神さまだ」という感覚もお互い一切なく、
ただ、相手に敬意と感謝を払い、お金とおいしいパンを交換するだけ。

無表情でやりとりするよりずっと嬉しいし、とにかく気持ちが良い。

このシンプルな法則、
お店とお客さんという立場だけじゃなく、
どんな人間関係にも当てはまるような気がします。

人の良いおかみさんは、いつも愛想の良い素敵なお方。
「魔女の宅急便」に出てくる「おソノさん」からチャキチャキ要素を抜いたおっとりさん。

「あの、すごく素敵な店内なので、写真撮らせてもらえますか?」
「もっちろんよー!!」
「よろしければ、ご一緒にいいですか?」
「え?あらあらまあー!」

で、上の100万ユーロの笑顔。
とろけますー。

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また来ますね。


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NHKラジオ「英語で読む村上春樹」

読んでいるのは、1985年マリ・クレール誌に発表された短編「パン屋再襲撃」。


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いよいよ物語は終盤戦。
「呪い」を解くために、妻とパン屋を再び襲うことになった主人公の「僕」。
深夜の東京をパン屋を求めて中古のカローラでさまよいます。

「あのマクドナルドをやることにするわ」
「マクドナルドはパン屋じゃない」
「パン屋のようなものよ」「妥協というものもある場合には必要なのよ」

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ということで、テキストを読みながら、近所のマクドナルドで朝活中。

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店内Wi-Fiの表示も「ワイ-フライズ」と、なんともフライドポテト発祥の国らしいのです。
電波のデザインも、ポテトでした!

毎週日曜よる11時ー
毎週土曜おひる12:10分ー(再放送)

番組サイトから、ストリーミングでも聞けますよ。




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ベルギーのモーニングを食べてみた。 [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

普段なかなか行けませんが、喫茶店のモーニングが大好きです。
おトクだし、朝のあわただしい中、ほっと一息できる時間がうれしい。

ベルギーで、店先の看板を見てはずっと気になっていたモーニング、初体験しました。

行ってきたのは、近所にあるオランダ系スーパー「HEMA」(ヘマ)。
お皿から文房具、食品まで、おしゃれな雑貨がそろっていますが、
軽食がとれるカフェも併設されているんです。

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2階へ階段を上がると、なんだか良い香りがしてきましたよ。
雰囲気は、どことなくイケアのレストランのような感じ。

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おお、朝からこの人気。
とりあえず列の後ろに並んでみます。

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セルフサービスで、自分でトレイに取っていく方式。
前の人のマネをして、、、いろいろと選んでいくと、、、

できました!

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クロワッサン&ジャム、オムレツサンド、オレンジジュース、コーヒー。
この充実した内容で破格の2ユーロ(230円)!
ちなみにケチャップは有料(20セント)です。まあ、ヨーロッパだとよくある話。

これはたしかにおトクだわー。
だって、いつもの時間はカプチーノ1杯が2ユーロ。
同じ値段で、こんなにいろいろ付いてきちゃうんだもん。

地元のおばあちゃん&学生さん&夜勤終わりのお兄さんまで、
押すな押すなの満席御礼。ごった返すわけですね。

外のテラス席もちょっと肌寒さを我慢すれば、爽やかな朝の雰囲気。
(広場に来たゴミ収集車がものすごい音を立ててお仕事していましたが…笑)

ちなみにモーニングは午前10時まで。

やはり世界のどこでも、「早起きは三文の徳」ですね。

英語で言うと、
「The early bird catches the worm.」
(早起きの鳥は、虫を捕まえられるよ)。

まだまだ人気のポケモン風に言えば、
「早起きして、おいしい朝食ゲットだぜ!」。

人口一人当たり、世界で一番レストランが多いという美食の国ベルギー。
おいしいモノに関しては、引き続きリサーチ続けます。


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NHKラジオ「英語で読む村上春樹」

読んでいるのは、1985年マリ・クレール誌に発表された短編「パン屋再襲撃」。

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【これまでのあらすじ】

真夜中にあまりの空腹で目を覚まし、眠れない「僕」と妻。
かつて相棒とパン屋を襲撃した話を聞かせると、

その時の「呪い」が自分たちに降りかかっている...
解くためには再びパン屋を襲撃するのよ!と妻。

中古のカローラに乗って、午前2時半の東京の街を、パン屋の姿を求めて彷徨います。

「車を停めて!」と妻。
その先に見えたのは…?

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毎週日曜よる11時ー
毎週土曜おひる12:10分ー(再放送)

番組サイトから、ストリーミングでも聞けますよ。


【ヒカリエでお耳を拝借】

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渋谷ヒカリエからおいしいニュースをお伝えします。
ShinQs地下2階、地下3階のフードフロアが、16日(金)にリニューアルオープン!

館内のスペシャルプログラムでは、おいしい最新情報を、
色とりどりのジャズナンバーとともにお届けしています。

自家製天然酵母のネモ・ベーカリーや、
鎧塚 俊彦氏プロデュースのキッシュ専門店、
見た目も幸せになるカップケーキ、日本初上陸の「MONARCH of LONDON」、
話題の寝かせ玄米のお店など、
美と健康、ファッション性&遊びゴコロ満載の女性に嬉しいお店が揃いました。

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見て!この色鮮やかさ。
そしてこれを見ながらだったので、
収録中、お腹が空いて大変だったことも付け加えておきます…。



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プラハでミュシャ「スラブ叙事詩」を見てきた。 [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

かねてから行きたかった憧れのチェコ、プラハに行ってきました。
気温30℃!意外と暑い東欧!

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(「路面電車が走る街=良い街」といつも思います!)

ブリュッセルからドイツの上空を飛んで、1時間15分のフライト。
あっという間の近さなのに、「東欧の隠れた宝石」は全くの別世界でした。

「007」「ミッションインポッシブル」「ナルニア国物語」をはじめ、
「え?アレも?あの映画も?」と数々の映画の舞台になったのも納得。(「のだめ」も!)
どこにカメラを向けても絵になる、ロマンチックでミステリアスで歴史を感じる風景です。

旅のきっかけになったのは、チェコの国民的キャラクター「もぐらのクルテク」。
実は、前回の日本逆出張で乗った飛行機の隣の席が、
絵本を手がけられたチェコ語翻訳家の木村有子さんだったのです。
(木村さんのサイト「チェコのヤポンカ」。チェコのお話満載です。)

そうとは知らずお声をおかけして、途中「わ!そうなんですか!」とびっくり。
飛行機を降りてからも、ともにバスに乗り、パスポートチェックの列に並び、
荷物が回るグルグル台のところまで、ずっとチェコ話が弾みました。
優しい素敵な女性だったなー。

その後、ベルギーに帰ってからも、メールでやりとりするうちに、
チェコ熱は冷めるどころか、「これは行かねば!しかも近い!」と、週末2泊3日の旅。

一言で、素敵なご縁って始まるものですね。
そして、人生も変わってくるんですねー。

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初プラハ、2泊3日では全然足りなかったのです…が!
それでも、目に、耳に、鼻に(笑)入ってくるものすべてが、
「さて、きみは何を感じるんだい?」と投げかけてくるような、刺激いっぱいの旅でした。

私自身、10代をアメリカで過ごしましたが、
ベルギーに住みつつ、近隣諸国に実際に足を運ぶと、
やはりヨーロッパの奥の深さを改めて思い知らされます。。。。

旧市街の石畳、
オレンジ色の屋根、
中世に迷い込んだような雰囲気。

錬金術師たちが住んでいた家々、
モーツアルトが弾いたオルガン、
カフカの生まれた家...
なんだかもう、石を投げれば(投げませんけど)あまりにも華麗で重厚な歴史。
滞在中ずっと「ムハー!」って感じでした。

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(5歳の娘は「タケコプター!」と反応。わかる…)

ムハ…本国チェコではミュシャをこう呼ぶんですって。
生ムハも、今回は、大作「スラブ叙事詩」一本狙いでいきます。

いざ、プラハ国立美術館の「ヴェレトルジニー宮殿」へ。

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(館前にはアイ・ウェイウェイ氏の作品?会期、終わってなかったっけ?)

「宮殿」とはいえ、広い近代的なコンクリートの建物なんです。
なぜこんな名前なのですか?と、木村さんに尋ねたら、

「プラハ国立美術館はいくつかありますが、
現代美術と「スラヴ叙事詩」を展示しているのが、ヴェレトルジニーパラーツです。

以前、ヴェレトゥルフ(見本市)会場だったことから、
ヴェレトルジニー(見本市の)パラーツ(宮殿)という名前がついたのだと思いますよ。」

とのことでした。
なるほど、どうりで宮殿らしからぬ、スッキリ&こざっぱり感が漂う入り口。

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チケットは一人180チェココルナ(770円)と、良心的。
期待に胸高まりつつ、そろーり、展示室へ。

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中に入ると、早速、白黒の動くミュシャ先生がお出迎えしてくれました。

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スラブ人の歴史を描いたミュシャ「The Slav Epic」、「スラブ叙事詩」。

まず驚いたのが、やはりその大きさ。

そろそろと距離を縮めると、繊細な筆遣い、
画面の細部まで織り込まれた祖国への想いに、ただただ息を呑みました。
制作期間20年。
ミュシャは、キャリアの後半をこの作品に捧げたそうです。

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#6 Coronation of the Serbian Tsar Stefan Uros Dusan as East Roman Emperor

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ありがたいことに旦那さんが娘をケーキで釣って、
隣のミュージアムカフェへ連れ出してくれたので、
じっくり鑑賞することができました。

土曜日の昼下がりでしたが、
同じように息をひそめて鑑賞するお客さんたちと10人占め状態。

まるで時計の針が止まったような静謐な館内。

ひとりで絵の前に立つと、さらにベンチに座り込むと、
その壮大な時間の流れに吸い込まれそうになります。
そして畏怖。

この「スラブ叙事詩」、
2017年春、六本木の国立新美術館に初めて全20点がそろって来日するそうです。

本当に素朴な疑問ですが、
こんな大きいものを一体どのように運ぶのでしょう…?

なんせ6.1 x 8.1mという巨大な作品群。
一堂に20点展示するとなると、場所も選びますよね。

ちなみに、木村さんによると、プラハで展示される前は、
「交通の便が悪い、モラフスキー・クルムロフの古城に絵が展示されていて、
見学に行くのも大変でした。。。」とのこと。

たしかに、これだけの大きさです。
場所もお城クラスじゃないと、入りきらないわけですねえ。

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一昨年の夏、同じく六本木の国立新美術館でオルセー展のお仕事をしたのですが、
そこで目にしたモネの「草上の昼食」も「大きいなぁ!」と見上げました。
それよりもはるかに巨大な作品が、シリーズで20点!!

これは東京でも、何度でも見に行かねば。

「ミュシャ?ああ、ポスターの人でしょ?」という人も、
必ずやそのイメージが変わるかと思います。

ちなみに、展示室の隅に、
英語とチェコ語の作品解説パンフレットが1ユーロで販売されていました。

来館者が感想を書き込むノート(というか本)は立派な革張り。
世界中の人びとが丁寧に書いたことばが印象的でした。
私も背筋を伸ばして一筆。

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ミュシャの「スラブ叙事詩」、
2016年末まで、この国立美術館「ヴェレトルジニー宮殿」に展示されるとのこと。

それにしても、ちょっとトリッキーな名称ですよね(笑)。
公式サイトには英語名はNational Galleryの「Trade Fair Palace」と書いてあります。
おお、まさに「見本市の宮殿」でした。

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そうそう、フラッシュ無しならば、自由に写真を撮れるのも嬉しいところ。
とにもかくにも大きすぎて、ずいぶん離れないと作品が収まりきらないのですが。。。

神秘的で、幻想的で、ずしんと重いけど、ふわっと浮くような。
やわらかい自然の光線がたっぷり入る、なんとも贅沢な空間でした。


今回はミュシャ一色になりましたが、
プラハ旅では、おいしいチェコ料理(&ビール!)や、
カフカや、路面電車や、もちろんクルテクくんや、色々ありました。
ぜひまた改めさせてください!

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道端で売っていたハーブウォーターがとっても美味しかった。
プラス35チェココルナ(150円)で、
200年の歴史を持つチェコの国民的薬草リキュール、ベヘロブカを足してくれると。

今となっては、「せっかくだから入れてもらえば…」と、ちょっと後悔しています。




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ベルギーでナマズを食べてみた [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

こちら朝晩少しづつ冷え込んできました。
早くも薄手のコートの出番です。

夏の間は夜10時を過ぎても明るかったのに、
日もどんどん短くなり、晩ごはんの買い物も自転車で走りつつドタバタ。。。

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夕暮れ時、スーパーにて、急いでいたのと、特売だったということで、
適当にパックの白身魚をカゴに入れました。

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家に帰ってから、「さて、なんて魚だろう?」と検索してみたら…

ラベルに印刷された「PANGASIUS」そのまんま、日本でも「パンガシウス」。
ゴジラと戦っていそうな怪獣風ネームですが、ナマズ目ですか!

「もしやお前さん、ひょろっとしたヒゲが生えていたの…?」と、一瞬ひるみましたが、
ネットでは各方面でその味が絶賛されているので、引き続き、調べ続けます。

買ってきた地元のスーパー「Albert Heijn(アルバートハイン)」のサイトで見ると、
塩コショウ、バジル、フライ用のパン粉がついたものなど各種あります。

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おっと、日本でも、イオンで大々的に売り出しているのね。(公式サイトに使えるレシピ豊富!)

WWFベトナム養殖問題担当者さんもスタッフブログに書かれています。

食糧問題、持続可能な水産業…なるほどねぇ。

地球レベルで考えてもエラい魚だということはわかりましたが、
でもでも、実際に自分の舌で味わってみないことにゃ、分かりませんよ(実食主義者)。

。。。ということで、困った時の万能味付け「バター醤油ニンニク風味」。

フライパンにバターを溶かして、スライスしたニンニク投入。
両面を焼いて、料理酒を入れてフタをして、最後にお醤油をひとたらし。

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これは…おいしいーーーー!

ふわっと柔らかくクセのないお味で、どんな味つけでも合いそうな包容力。
ムスメもパクパク食べていました。

クックパッドなどネット上にはパンガシウス(バサとも呼ばれる)レシピが沢山あります。
これからも和風洋風で試してみよう。

ベルギーに来て4ヶ月。
まだまだ知らない食材との出会いは続きます。


ツイッターインスタグラムに写真をどんどん載せていますが、
週末、プラハに行ってきました。
お目当ては、ミュシャ(生「スラブ叙事詩」の迫力ったら!)、
カフカ(「変身」しか読んでないけど)、もぐらのクルテクくん、チェコごはん。
旅のアレコレはまた改めて詳しく書きますね。

今月は何かと支出が多いので、安くて美味しいナマズに助けてもらおうっと。。。


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さてさて、夢と仕事をつなぐタイムトラベル「ドリームトレイン」。
今週のゲストは…?

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今週のゲストは、ノンフィクション作家の高野秀行さん。
アジア、アフリカからアマゾンの奥地まで、世界の辺境を旅して、書いていらっしゃいます。

「謎の独立国家ソマリランド」、「幻獣ムベンベを追え」、
ページをめくるたびに、全く知らない世界にぐいぐい引き込まれました。

辺境を旅して、体験を書く。
それを仕事にするって…どんな世界なんでしょうか?


9月12日(月)ー9月16日(金)

J-WAVE 81.3 (関東)
月-金 よる9時50分-10時

fm802 (関西)
月-金 よる8時48分-8時58分

ZIP-FM 77.8 (東海) 
月-木 よる8時50分-9時
金   よる7時50分-8時




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街にいきなりピアノが現れた(&弾いてみた) [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

ある日、いつもの道に、ピアノがどーんと置かれていたら、どうする?

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これは「123-piano」と呼ばれるアートプロジェクトで、
街中の6カ所に、6人のアーティストが手がけたピアノが6台、設置されるというもの。

ピアノと音楽を通じて、人と人のつながりが生まれれば…!
という、街ぐるみの期間限定企画です。

ルールは無し。
「誰でも、どうぞ好きに弾いてね!」ということで、
子供からおばあちゃんまで、「アナと雪の女王」から「エリーゼのために」まで。

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私も久しぶりに弾いてみました。
(そのヘナヘナ動画はこちらのfacebookで…)

みなさん、学校帰り、買い物帰り、本当に自由に、うれしそうに弾いています。
まわりの人も立ち止まったり、拍手したり、話しかけたり。

つくづく、「音楽って、人をつなぐなぁ」と肌で感じる体験でした。

スタスタと歩いてイスに座り、弾き始めるまで、ちょっとの勇気が必要でしたが!


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NHKラジオ「英語で読む村上春樹」

読んでいるのは、1985年マリ・クレール誌に発表された短編「パン屋再襲撃」。

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いよいよ物語は終盤戦に入ります。
もう一度パン屋を襲うことになった主人公には、
どのような運命が待ち受けているのか、じっくりと読んでいきましょう。

9月号のテキストの表紙、なんだかわかります?
答えは…以下、本文からの一節。

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「僕と妻は中古のトヨタ・カローラに乗って、午前2時半の東京の街を、
パン屋の姿を求めて彷徨った。」        


毎週日曜よる11時ー
毎週土曜おひる12:10分ー(再放送)

番組サイトから、ストリーミングでも聞けますよ。




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ドッグシェルターに行ってきた。 [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

いつもの見慣れた景色も、ワンちゃんと一緒だとまた新鮮です。

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近所の公園内に里親さん探しのドッグシェルターがあると聞き、
娘と行ってきました。

この歴史を感じる建物。
なんでもこの施設は1897年からあるとか。

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身分証明書を提示、年間15ユーロの寄付で、
wandelclub(walking club)の会員になりました。
公園内を45分間ワンちゃんとお散歩できるという仕組みです。

優しいボランティアスタッフさんが、その人に合った犬を選んでくれます。
体が大きい人には、シェパードのような大型犬。
子連れには、こんな可愛い子犬を。

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フレディくん、推定1歳。
「He was found on a street just last week(先週、道で保護されたばかりなんだ)」。

やんちゃ盛りで嬉しいのかふざけたいのか、
ずっとぴょんぴょん跳ね回っていました。

お互いふれ合いながら運動にもなるし、支援にもなるし、
なるほどこれは本当に良いシステムだなと思います。

ちなみに、ネコたちの里親探しも行っていました。
私たちのすぐそばには、ケージをのぞきこむ小学生くらいの親子が。
私たちが散歩から戻ったら、小さい子猫をそっと抱っこして、手続きをしていました。

帰る前に立ち寄ったのが、売店コーナー。
動物たちへの、施設への何かしらの支援になると思うと、
ついつい、いろんなものを買い込んでしまいます。

ルバーブのジャムと、マグカップ。
他にも、オリジナルラベルの地ビールなどもありましたよ(さすがベルギー)。
ちょくちょく通うことになりそうなので、それはまた次回の楽しみにしようっと。

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次回ここに来た時、フレディくんはまだいるのかな?

いなくても、無事に里親さんが見つかったということで、
喜ばしいことですよね。

こちらのシェルター、
里親探しの他にも、アニマルセラピーのために高齢者施設を訪問したり、
学校の課外活動として子どもたちを受け入れたりと、様々な活動をしているみたい。

スタッフのみなさん、10代の学生さんからおばあちゃままで年齢層も幅広く、
本当に優しい表情の人たちばかりでした。

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また来るね。


【雑誌新連載】

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雑誌「momo」にて、
本日発売の最新号から、小さなコラムが始まりました。

「世界各地からの子育て便り」
いろんな土地のいろんな文化を、子育て中のお父さんやお母さんが連載するコラムです。
今号のテーマ「市場」について、私もベルギーでのお話を。
市場って、どこの街でも、人の暮らしの香り、温度がある場所ですよね。
あのガヤガヤした雰囲気が好きな方は、ぜひお手に取ってみてください。


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さてさて、夢と仕事をつなぐタイムトラベル「ドリームトレイン」。
今週のゲストは…?

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今週のゲストは、管理栄養士の安中千絵さんです。

以前、タニタ食堂で有名なタニタにお勤めだったそうですね?
やっぱり当時からおいしかったんですか?(素朴な質問ですいません…)

食べ物によって私たちの体って、そんなに変わるものですか?
食と健康のプロフェッショナルのお話をじっくりうかがっていきましょう。 

9月5日(月)ー9月9日(金)

J-WAVE 81.3 (関東)
月-金 よる9時50分-10時

fm802 (関西)
月-金 よる8時48分-8時58分

ZIP-FM 77.8 (東海) 
月-木 よる8時50分-9時
金   よる7時50分-8時




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ベルギー国民的アイドルグッズを買う [ベルギーでの暮らしとヨーロッパの旅]

9月。
夏休みが明けて、新学期が始まりました。

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学生が多い街なので、一気に活気づいています。

路面電車の定期券を買いに行ったら、
列の前に並んでいたのは、まだあどけなさが残る新大学生風の青年とお母様。
お母さんのカードで支払ってもらっていました。
窓口のマダムに「おめでとう!」みたいなことを言われていて、ちょっと嬉しそうでした。

昨日は、同じような年頃の娘さん。
マットレスをどかんと屋根に乗っけたミニバンを路肩に止めて、
カラーボックス的な家具ををお父様とアパートに運び込んでいました。

これぞ、絵に描いたような、新大学生一人暮らしスタート風景。
新社会人として、ひとり暮らしを始めた気持ちを思い出したりしております。

街は、「Back To School Sale」だらけ。
文房具、リュックサック、子供服などが大々的に並んでいます。
(そして皆さん、カートいっぱいに、買う!買う!買いまくる!)

私も、娘と一緒にお弁当箱を買いに行きました。

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これまではタッパーで済ませていたのですが、
「よし、新学期だし、好きなのを買いに行こう!」と。

おお、本人が選んだのは、国民的人気アイドル「K3」。
子供番組から生まれた歌って踊れる三人組。
デビューが98年で、メンバーも代替わりしながら絶大な人気を誇っています。

歌も明るく元気になれるポップソングばかり。
歌詞はオランダ語ですが、サビだけ歌えるようになってきました…。
音楽のチカラってすごいですねぇ。

さて、ランチボックスを買ったら、中身も作らなきゃ。

「毎朝早起きしないとねー」と、ベルギーの友人と話していたら、
彼女いわく

「日本のお母さんは、お弁当作り、頑張りすぎよ〜!
スクールランチなんて、私の子供の時から、コレよ!」

と教えてくれたのが、スプリンクル状のチョコ、Hagel slag。
「ハーグルスラッグ」と発音していました。

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(ここにもK3が…心理学でいう「単純接触効果」で好きなっちゃうってアレです)

「パンにバターを塗って、その上にジャンジャンふりかけるのよ〜!」

さすが、チョコ王国。
…郷に入れば郷に従えですが、もうちょっと検討してみたいと思います!


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パンといえば…

NHKラジオ「英語で読む村上春樹」

読んでいるのは、1985年マリ・クレール誌に発表された短編「パン屋再襲撃」。

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今回は「ハルキをめぐる読みの冒険」。
村上春樹と関係のあるゲストをスタジオにお招きします。

今回、音楽評論家の小沼純一さんには、
村上作品に登場する音楽のベスト3を選んでいただきました。
クラシックからジャズ、ポップスまで、幅広いジャンルを横断する村上作品。
さて?

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(テキストの表紙にちなんで、近所のレコードショップにて)

毎週日曜よる11時ー
毎週土曜おひる12:10分ー(再放送)

番組サイトから、ストリーミングでも聞けますよ。

通勤通学時、お好きな時に、いつでも、どこでも、何度でもぜひ。

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個人的には、送り迎えの路面電車内でリスニング中。



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